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お役立ちコラム
戸建ての木部塗装は定期メンテがカギ!破風板・鼻隠しの劣化を放置するとどうなる?
2025年05月26日(月)
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
愛知県豊田市の塗装会社、
代表取締役の丸山です!
戸建ての住まいには、破風板や鼻隠しなどがあります。塗装工事をしていますが、劣化すると塗膜がはがれてきますし、黒ずみや変色が目立つようになるのです。
「放置しても大丈夫だろうか?」と不安になる方もいるでしょう。逆に「少々、黒ずんだり変色したりしても大丈夫」と考える方もいます。
「破風板や鼻隠しのような木部塗装の劣化は甘く見られない」がプロの意見です。木部塗装の黒ずみや変色は、単純に美観だけの問題で終わらない危険性もあります。
「放置するとどうなるのか?」という疑問を浮かべる方もいるかもしれません。破風板や鼻隠しなどが劣化し、機能性が低下すると今度は住まい全体に悪影響が出てきます。
そこで今回のお役立ちコラムでは、戸建ての破風板や鼻隠しなど木部塗装の重要性についてくわしくお話しします。
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破風板や鼻隠しなどの木部とは?
建物の中には木材でできている木部が多数あります。例えば軒天・破風板・鼻隠しがあげられます。その他にも戸袋や枕木、瓦屋根にも木部が存在するのです。ウッドデッキも木部と言ってもいいでしょう。
ただ、破風板や鼻隠しと言われても、場所は何処にあるのか?は一般の方だと、わかりにくいかもしれません。
戸建ての住まいではさまざまな形状の屋根があります。二等辺三角形をした屋根は切妻屋根と呼ばれており、多くの戸建てで採用されている形状です。切妻屋根を例に上げて破風板や鼻隠しについてお話しします。
破風板
切妻屋根の二等辺三角形の屋根は斜めになっています。屋根の端辺りはケラバと呼ばれる部分です。ケラバの下にある側面部分が破風、または建材の素材や形状によって破風板とも呼ばれています。
鼻隠し
鼻隠しもわかりにくい部分です。屋根の軒先の先端部分に設置されている横長の板を指しています。住まいの屋根の端は、外壁から突き出ているのが特徴です。その突き出た部分は軒と呼ばれており、最先端部が軒先で、中には軒端と呼ばれる方もいます。なお、軒先の天井部分は軒天です。
軒先の先端に設置されている部分は鼻隠しと呼ばれています。鼻隠しの特徴は雨樋が設置されている点でしょう。破風板も鼻隠しも屋根の端ですから混同しがちです。ただ、鼻隠しは雨樋が設置されているほうと考えてください。
破風板の役割
破風板はデザインのために設置されているわけではありません。屋根を構成する重要な部分であり、住まいを守るために設置されているのです。以下でくわしくお話しします。
雨水が侵入するのを防いでいる
勾配のある屋根の場合、勾配部分を横から見て三角になっている部分を妻側と呼びます。
ただ、妻側では雨水が吹き込みやすいという弱みがあるのです。破風板を設置することで、雨水が、屋根の内部や外壁の内部に侵入するのを防いでいます。
台風のように風と雨の勢いが強い場合、破風板があれば侵入を許しません。
風が吹き込むのを防いでいる
破風板は風の吹き込み防止にも威力を発揮しています。そもそも屋根裏は風が通り抜けやすい構造です。破風板を設置することで、妻側の開口部を塞いでいます。
破風板がなければ、屋根裏に直接、風が吹き込むことになるのです。屋根材が浮いたりはがれたりする危険性さえあります。断熱材も風にあおられて飛んでしまうかもしれません。その他、住まい内部の気密性を保つためにも破風は必要な部分です。
防火性能の向上
破風板の中には、高い防火性能を備えたものが普及しています。万が一火災が発生した場合、破風板によって延焼リスクが低下するのです。
妻側からの火の侵入や、屋根裏の火が燃え広がるのを遅らせます。
美観向上
伝統的な和風建築では、破風部分のデザインが凝っているものもあります。お城の破風を見ればわかりやすいかもしれません。
破風板の形状や色や素材によって、住まい全体のデザイン向上が期待できるのです。
垂木の端部を固定する役割もある
屋根には垂木と呼ばれる、屋根材を支える重要な木材が設置されています。破風板は垂木の端を固定し、屋根全体の強度を高める役割があるのです。
複雑な形状の屋根の場合、破風板による固定は重要度を増すのです。
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鼻隠しの役割
鼻隠しの位置は、雨樋の裏です。なぜ鼻隠しと呼ばれるのか?不思議に感じられる方もいるかもしれません。
一説では「垂木の先端部分の鼻と呼ばれる切り口を隠しているため」とも言われています。美観以外にも住まいを守るために設置される木部です。
垂木の先端を隠すことによる美観の向上
垂木の切り口である鼻を隠すため、美観の向上が期待できます。垂木の先端が隠れることで、外観がすっきりするのです。
雨水の侵入を防ぐ
鼻隠しで垂木の先端部分から、雨水が侵入するのを防いでいます。雨水が侵入すれば、屋根の土台となる垂木や野地板が腐食しやすくなるからです。
強風への対抗策
日本は台風のような暴風雨が吹き荒れることもあります。鼻隠しは垂木の端を固定し、屋根の先端部分を補強しているのです。
強風が屋根の中に入り込むのを防いでいます。つまり鼻隠しにより、屋根の強度を高くしているのです。
雨樋を取り付けるための下地
鼻隠しは雨樋を取り付けるための下地となっています。雨樋を固定するには、金具を使って取り付けなければなりません。
下地材には十分な強度が必要です。鼻隠しが下地材となるため、雨樋を支えられます。
破風板や鼻隠しのような木部も塗装工事が必要
外壁や屋根には塗装工事が必須です。紫外線や雨風の影響から外壁材や屋根材を守るために施工します。塗装工事をしないと、保護膜となる塗膜がありませんから、外壁も屋根も早く劣化するのです。
当然、破風板や鼻隠しのような木部も木部塗装を求められます。破風板や鼻隠しの役割をお話ししてきましたが、劣化して破損すれば重要な機能性は失われるのです。
とくに破風板や鼻隠しは木材ですから、雨水を吸収することで含水率が高くなります。含水率が高くなると、木材腐朽菌という木材を腐らせる菌類が増殖するのです。木材が腐ればシロアリが集まってくるかもしれません。
破風板や鼻隠しの劣化から、住まい全体の劣化につながるために塗装工事は必須と言えるでしょう。破風板や鼻隠しの塗装のはがれや黒ずみを見て「大したことはない」と考えるのは危険なのです。
木部塗装が必要なサイン
木部塗装が必要なサインについてくわしくお話しします。
黒ずみや変色
破風板や鼻隠しを見て、黒ずみや変色が見られるようになったら注意が必要です。紫外線によって顔料が劣化している可能性は高くなります。
破風板や鼻隠しのような木部だけではありません。外壁でも屋根でも、変色や退色が見られるようになったら、塗装工事を検討する時期に来ていると考えてください。
黒ずみが汚れだとしても、防汚性能が低下していることも考えられます。黒ずみ・変色・退色があっても、すぐに破風板や鼻隠しがひび割れることはないかもしれません。ただ、放置すると劣化が進む入口に立ったと考えてもいいでしょう。
塗膜のはがれやひび割れ
木部の塗装がはがれたり、ひび割れていたりするようなら早急に、塗装専門業者に相談してください。はがれたり、ひび割れていたりする部分は、塗膜の保護は失われている状態です。
木部の劣化だけで発生しているとは限りません。湿度によって膨張と収縮が繰り返されることで、塗膜が追従できずにはがれたり割れたりしている可能性はあります。
ただ、紫外線や雨風により、塗膜ではなく下地材が劣化してもおかしくない状態と言えるでしょう。
破風板や鼻隠しが緑のコケや藻やカビによって汚れている
汚れの中でも緑色や黒ずみが目立つようなら、コケや藻やカビが繁殖している可能性もあります。破風板は住まい全体のデザインにも影響する部分です。コケや藻やカビが繁殖していると、目立ってしまいます。第三者から見れば不衛生な住まいと感じられるかもしれません。
コケや藻やカビが繁殖している状態も、木部の塗膜や下地材が劣化している証明です。破風板や鼻隠しが水分を吸収しやすい状態になっているのかもしれません。
塗膜による保護機能があれば、コケや藻やカビが繁殖するのはむずかしいからです。変色や退色と同様に、木部塗装を検討したほうがいいタイミングでしょう。
木材の腐朽
木部塗装やメンテナンスを長期間行わずにいると、破風板や鼻隠しの劣化が進んで腐朽してもおかしくありません。破風板や鼻隠しが裂けたり、穴が開いたりすれば深刻です。
シロアリが腐朽した破風板や鼻隠しから侵入し、内部からボロボロにする危険性があります。塗膜のはがれ以上に早急な対処が必要な劣化サインです。
破風板や鼻隠しが腐朽すると木部塗装では対応できない場合もある
破風板や鼻隠しの劣化具合によっては、木部塗装では対処できない場合もあります。木部塗装で対応できるのは、変色や退色の他、軽度のはがれ程度でしょう。表面が劣化している程度でも、木部塗装で対処できる可能性があります。
問題は重度の劣化です。破風板や鼻隠しが腐朽して、柔らかくなっていたり、明らかにシロアリ被害が発生したりしているのは重度の劣化と言えます。破風板や鼻隠しの交換も考えたほうがいいでしょう。
重度の劣化に進ませないためにも、早めに塗装工事専門業者に相談してください。外壁塗装や屋根塗装と一緒にすれば、各工事を別々にするより足場代金も抑えられます。
破風板・鼻隠しの木部塗装は「マルヤマ」におまかせ!早めのメンテナンスが住まいを守ります
戸建ての破風板や鼻隠しといった木部は、住まいの外観だけでなく防水・防風・防火など多くの役割を担っています。塗膜の剥がれや黒ずみ、コケやカビ、さらに木材の腐朽を放置してしまうと、シロアリや雨漏りの被害、構造自体の劣化へと発展しかねません。特に重度の劣化が進行した場合は塗装だけでは対応できず、交換工事が必要になるケースも。
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、破風板や鼻隠しの劣化サインに早めに気付き、定期的なメンテナンス・塗装を行うことが大切です。
株式会社マルヤマ/プロタイムズ豊田永覚店では、木部塗装の点検・ご提案から補修・交換まで一貫対応。外壁や屋根塗装とまとめてご依頼いただくことで、足場費用の節約や工事スケジュールの短縮も可能です。
破風板や鼻隠しの黒ずみ・変色・塗膜のはがれなど、少しでも気になることがあれば、ぜひマルヤマへご相談ください。お問い合わせフォーム、メール、お電話、ご来店にてスタッフが丁寧にサポートいたします。
住まいの寿命を延ばし、大切な資産価値を守るために、マルヤマがしっかりお手伝いします。
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