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工場に遮熱シートを導入したら何度下がる?実測データと省エネ効果を徹底解説!
2025年08月01日(金)
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
愛知県豊田市の塗装会社、
代表取締役の丸山です!
夏場の工場で働く方にとって、工場内がサウナのように暑くなるのはうんざりするものです。従業員の健康と職場環境を守るために、工場経営者や現場管理者は対策に苦慮しているのではないでしょうか。
とくにトタン屋根のような、金属の屋根や外壁の場合、直射日光を受けると表面温度は非常に高まります。建物内で熱中症が頻発すると、人が「働きたい」と思える環境にはなりません。悪い噂が流れると、人手不足で求人募集をかけても人が集まらないという問題も出てきます。
このような「夏場における工場内の温度上昇」対策の1つとして、遮熱シートが有効です。遮熱シートによって、建物内の温度上昇を食い止められると、従業員の健康と安全は守られます。
そこで今回のお役立ちコラムでは、夏場、工場に遮熱シートを施工することで得られるメリットをくわしくお話しします。実測データや省エネ効果も解説しますので、チェックしてみてください。
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夏場に工場や倉庫内が暑くなり過ぎる根本原因とは?
夏場、工場や倉庫での仕事は命取りになりかねません。年々、暑さが上昇している昨今、熱中症のリスクも比例して高くなっています。
工場や倉庫内の温度が上昇する根本的な理由は、輻射熱(ふくしゃねつ)という現象が大きな原因です。とくに金属の屋根や外壁は、太陽光の熱を吸収しやすい特性があります。そのため、表面温度が60度以上に達する場合もあり、その熱が建物内部に伝わるのです。
このような高温環境は、作業員の熱中症リスクや作業効率が低下しかねません。さらに不良品が増加するような状況は、運営にとって大きな課題となります。冷房設備をフル稼働しても、焼け石に水になりかねません。さらに電気代が跳ね上がるという問題も、のしかかってきます。
輻射熱とは?
輻射熱は電磁波によって周囲に伝わる熱です。たとえば、火に触れると熱さを感じます。ただ、直接触れなくても、熱さを感じるのはなぜでしょうか?
火から距離があっても熱さを感じるのは、輻射熱が原因です。赤外線のような電磁波の形により、熱エネルギーが移動します。身近な例としては、太陽の熱が挙げられるのです。
太陽の熱が地球まで届くのは、輻射熱が理由と言えます。ストーブも近づけば、空気の熱だけではなく、直接的に顔や身体に熱を感じられるのです。この現象も輻射熱を理由としています。
工場の屋根や外壁も同じです。屋根や外壁が太陽光で熱くなった結果、その熱が輻射熱として、天井裏や建物内部に放射されます。
遮熱シートによって輻射熱の対策が期待できる
遮熱シートなら、工場経営者や管理者が悩まされる、輻射熱の課題を解決できる可能性が高まります。遮熱シートはアルミのような金属素材で、熱を反射する機能が備わっているシートです。
工場内部の気温上昇の主な原因として輻射熱を考えた場合、電磁波を反射すれば根本的な解決が期待できます。太陽光の熱が屋根や外壁に蓄熱されないわけですから、温度上昇を食い止められるという理屈です。
遮熱シートは屋根だけではなく、屋根裏や天井裏などの内部空間にも施工できます。外部工事が困難な現場でも柔軟に対応できるのもポイントでしょう。アルミ純度の高いものなら、輻射熱の97%を反射できます。
実際に「何度下がるのか?」実測データはある?
「遮熱シートで建物内部の温度が下がるのは理解できた。ただ、どの程度下がるのか?」という疑問を浮かべた方もいるでしょう。
温度が下がると言っても、1度や2度程度では、納得できない方もいるはずです。遮熱シートに関しては静岡大学との共同実験が参考になります。
住まいを想定した同じ大きさの瓦葺きの建物を2軒用意し、1棟は施工せず、もう1棟に遮熱シートを施工して比較する実験です。
1週間の測定結果は以下のとおりでした。
- 屋根裏の温度は最大9度低下
- 屋根下の暖気塊温度は、約4℃低下
※暖気塊とは暖かい空気の塊のこと
参照:株式会社ライフテック サーモバリアで行った2つの実証実験
参照:サーモバリアの有無による室内温度の違い(温度計測結果の報告書)静岡大学工学部 中山 顕 平成24年8月3日
この実験結果からも分かるように、遮熱シートは夏の暑さ対策として期待できるのです。屋根裏の温度や屋根下の暖気塊温度が低下することで、建物内部が過剰に上昇するのを食い止められます。
熱抵抗値がグラスウール(10kg)130mm相当という結果
サーモバリアは、厚さが数ミリ程度しかありません。ただ、実証実験によって厚さ十数ミリの断熱材と同等か、それ以上の断熱効果が証明されています。
岐阜県生活技術研究所による、JIS規格A1420熱貫流率測定が行われました。外壁に見立てた試験体に対し、ヒーターを当てるという実験です。周囲を発泡スチロールで囲み、外部に熱が逃さないようにしています。試験体を通過する熱量について測定し、熱貫流率と熱抵抗値を求めました。
その結果、厚みサイズ40ミリの硬質ウレタンフォームと同等性能だとわかったのです。
参照:株式会社ライフテック サーモバリア たった数mmのサーモバリアが、厚さ十数mmの他の断熱材と同等もしくはそれ以上の高い断熱効果を発揮すると証明
空調コストの削減も期待できる
夏場、建物内部温度が上昇した場合、空調をフル稼働してもなかなか温度は下がりません。そのため、1日中、空調をフル稼働しなければならず、電気代の高騰で頭を悩ますことになります。
電気代の高騰についても、遮熱シートで対策が期待できるのです。
- 冷房負荷:10%~30%削減
- 年間電気代:1万円~3万円の効果が期待できる(一般家庭の2階建てをイメージ)
空調の場合、設定温度次第で電気代は大幅に変化します。建物内温度が35度だと、設定温度を25度にしているならその分、建物内温度が下がるまで空調はダラダラと全力で稼働することになるのです。
遮熱シートをすれば、設定温度との温度差を小さくできます。設定温度に到達するまでの時間が短くて済むため、電気代を抑えられるのです。
また、夏の期間、延々と空調機器を稼働させるわけですから負担は大きくなります。結果、空調機器の寿命が尽きるのも早くなる懸念もあるのです。空調機器の長寿命化という点でも、遮熱シートは対策として期待できます。
深刻な熱中症による災害を発生させないことは重要
厚生労働省では、熱中症による死亡災害の多発を受けて、対策を強化しています。令和4年と令和5年では、2年連続で30人もの死亡災害が出ているのです。
多くの場合、初期症状の放置と対応の遅れが死亡災害につながっているという分析結果も出ています。企業には死亡に至らせない、重篤化させないための適切な対策の実施が必要です。
健康管理や労働衛生教育、作業管理は重要ですが、作業環境を適切に管理することも企業には求められています。熱中症が起きにくい工場にするには、遮熱シートによる対策は期待できるのです。
遮熱シートの施工は適切な技術力が求められる
遮熱シートは「単純に屋根や外壁に貼り付ければいい」というものではありません。遮熱シートの施工には、専門的な技術力や経験が求められます。
完璧な施工ができたと考えていても、少しでも不適切な部分があれば効果は低下するのです。信頼できる遮熱シート施工店は、公的な認定施工店のほうが安心できるでしょう。
価格だけ見て安さだけで選ぶと失敗する可能性が大きくなります。それでは、本来、暑さ対策ができるはずの遮熱シートの効果を最大限発揮させられません。
遮熱シートのメリット
改めて、遮熱シートのメリットをくわしくお話しします。
たとえば、遮熱シートのサーモバリアは、物体から放出される熱を抑えられるのが大きなメリットです。簡単に言えば室内への熱を閉じ込める形で抑えるために、建物内部の温度上昇を食い止められます。
ただし、夏の期間だけではなく冬にもメリットがあるのです。夏と異なり冬は暖かい空気が外へ逃げようとします。サーモバリアの場合、冬の建物内で発生する輻射熱を、室内側に反射させる効果があるのです。
そのため、暖かい空気は外へ逃げることなく、温度低下の抑制が期待できます。「夏は涼しく、冬は暖かい」を実現できるのです。
遮熱シートの耐久性は内部施工で半永久的
遮熱シートは施工場所によって耐久性が大きく異なります。屋根裏や天井裏、壁の内部といった内部施工であれば、風雨や紫外線の影響を受けないため、建物と同等の寿命を持ち、半永久的に性能を維持できます。
一方で、屋外の屋根表面などに施工する外部施工の場合は、環境条件によって耐用年数に差が出るため、定期的な点検やメンテナンスが重要です。
マルヤマの遮熱シートで「夏も冬も快適な工場環境」を実現しませんか?
今回のコラムでご紹介したように、工場や倉庫の暑さの根本原因は「輻射熱」にあります。遮熱シートを導入することで、この輻射熱を最大97%反射し、実測では屋根裏温度が最大9℃低下するというデータも出ています。
これは単なる体感の改善にとどまらず、冷房負荷の削減による電気代の抑制、空調機器の長寿命化、そして作業員の健康被害リスクの低減といった、経営面に直結するメリットをもたらします。さらに冬季には室内の熱を逃がさない効果も発揮するため、「夏は涼しく、冬は暖かい」環境づくりに貢献します。特に内部施工の場合は半永久的に効果を維持できるため、長期にわたり安心して導入いただけます。
株式会社マルヤマでは、法人様の工場環境改善に向けて、技術力と実績をもとに最適な施工をご提案しています。
遮熱シートの導入による職場環境改善、省エネ効果の詳細については、ぜひお問い合わせフォームからのお問い合わせ、メールやお電話でのご相談、またはショールームへのご来店をお待ちしております。
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