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お役立ちコラム
既存屋根のまま安心リフォーム!屋根カバー工法徹底ガイド
2025年07月24日(木)
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
愛知県豊田市の塗装会社、
代表取締役の丸山です!
屋根カバー工法は、屋根の問題に対する解決方法の1つです。屋根に問題が発生した場合、さまざまな解決方法があります。よく行われるのは、問題箇所の補修です。軽度のひび割れや汚れ程度なら、そこまでお金をかけずに問題を解決できます。
広範囲の劣化だと、すべて補修するとなれば一定の資金が必要です。重度の劣化なら、屋根を全交換する葺き替えが選択肢となります。
屋根を全交換するほどでもない劣化なら、カバー工法で対処できる可能性があるのです。カバー工法は全交換せずに、多くの屋根の問題を解決できるかもしれません。
ただ、メリットだけではなくデメリットや費用を知らないと、不安で屋根のリフォーム業者に相談もできないでしょう。そこで今回のお役立ちコラムでは、屋根カバー工法とはなにかについてくわしくお話しします。
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豊田市で選ばれる屋根カバー工法―工期短縮&断熱UPの秘密
屋根カバー工法とは?基本の仕組みを解説
屋根カバー工法(重ね葺き)では、既存屋根材は撤去しません。既存屋根に新しい防水シートと屋根材を重ねて施工する工法です。屋根のダメージが少ない状態なら、選択肢に入ります。
カバー工法で、屋根の美観と機能性を向上させられるのです。ただし、屋根カバー工法ができるものと、できない屋根があります。
適用できる屋根の種類
屋根カバー工法は、瓦屋根だとできません。スレート屋根や金属屋根など、軽量素材の屋根しかできないのです。重量の問題が理由と言えます。
日本は世界的に見ても地震が多いエリアです。だからこそ、地震で倒壊しないように耐震性を高めなければなりません。地震に負けない住まいを構築するには、重心に関しても配慮が必要です。
住まいは重心が下にあるほど安定します。地震があった場合、住まいの屋根、つまり重心に上があるほど揺れが激しくなるのです。
その点を考えると、瓦屋根はカバー工法に向いていないと言えます。瓦は他の屋根材と比較しても重量があるからです。瓦屋根に瓦屋根を重ねると、重量が増すのは目に見えます。
そのため屋根カバー工法では、できる屋根とできない屋根が出てくるのです。
屋根カバー工法が向いている住まいのチェックポイント
屋根カバー工法ができるかどうかは、屋根材の種類だけでなく、既存屋根や下地の状態も重要です。
以下のポイントを事前にチェックすることで、カバー工法の適否を判断しやすくなります。
-
既存屋根がスレート屋根や金属屋根である
-
下地(野地板)がしっかりしている(腐食やシロアリ被害がない)
-
過去にカバー工法を施工していない
-
屋根の勾配や形状が極端に複雑ではない
-
雨漏りや著しい劣化が進んでいない
これらを満たしていれば、カバー工法はコスト面・工期面で非常に有力な選択肢になります。
一方で、下地の劣化や2重施工歴、重量過多の心配がある場合は、葺き替えなど他の方法を検討するのが安心です。
専門業者による現地調査で最適な方法を提案してもらいましょう。
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屋根カバー工法とは何のこと?適している住まいをチェック!
屋根カバー工法のメリットとは?
屋根カバー工法には多くのメリットがあります。まずはメリットについてくわしくお話しします。
既存屋根材の撤去費用がかからない
カバー工法は既存屋根をそのまま活かします。屋根の葺き替えだと、そう簡単にはいきません。既存屋根の廃棄が必要です。
当然、既存の屋根はゴミとなります。廃材として、処理しなければなりません。廃材を処理するには費用が発生します。廃材処理費も数百円程度ではできないものです。
量が多ければその分、費用も膨れます。コスト面だけで考えると、葺き替えより抑えられるのです。
工期が短く騒音・ホコリも少なめ
既存の屋根を解体しなくても済むため、工期が短くて済みます。葺き替え工法の場合、1週間から10日ほどの工期が必要です。一方、カバー工法は約4日~6日程度で工事は完了します。
葺き替えの場合、近隣住民への配慮も必要です。解体音や粉塵がどうしても発生します。気を使いますから、工期が短いとその分、近隣住民へ迷惑をかける期間も少なくて済むのです。
断熱性・遮音性がアップ
カバー工法では、既存屋根と新しい屋根の間に空気層が生まれます。空気層は断熱層や遮音層として働くのです。
夏場、建物内部の室温が上昇するのは、太陽光の近赤外線を屋根材が吸収するためと言えます。屋根材が熱くなると、熱は建物内部にまで影響をおよぼすのです。
また、冬の場合、暖かい空気は寒い方へ逃げていきます。建物内部から外へ逃げてしまうために、冬の室温は低くなるのです。そのため住まいでは断熱材を施工したり、気密性を高めたりして対策をしています。
カバー工法は空気層によって、屋根からの熱が室内に伝わりにくくなるのです。冬は空気層によって、外へ逃げにくくなります。音も同様です。
屋根を雨が叩く音に悩まされる方もいるかもしれません。カバー工法なら空気層が遮音機能を発揮します。カバー工法は住環境の快適性を向上できるというメリットがあるのです。
屋根カバー工法のデメリットと注意点
一方で屋根カバー工法にはデメリットや注意点もあります。
下地の劣化次第で施工できない
屋根カバー工法は既存屋根の状態が、ある程度、良好な状態でないと施工できません。
たとえば、既存屋根材の下には、野地板のような土台となる木材が施工されています。野地板が雨漏りで腐朽している、シロアリによる被害で劣化が進んでいるなら、屋根カバー工法は適していません。
構造部分が劣化していると、新しい屋根材を重ねた場合、重量に耐えられないリスクがあるからです。
屋根が重くなり耐震性に注意
カバー工法ができるのは、トタンやガルバリウム鋼板のような金属屋根です。瓦やスレートと比較すると、軽量ですから二重構造になっても、屋根全体の重量が過剰に増加しません。
また、トタンやガルバリウム鋼板でも、すでにカバー工法をすでにしているならできないため注意してください。軽量の金属屋根だとしても、何度も重ねると重量が増すのは目に見えます。
既存屋根の形状でもできない場合がある
瓦屋根は重量以外にも、屋根の形状もできない理由となりえます。急勾配や複雑形状の屋根は、カバー工法ができないのです。極端に凹凸があるような屋根も適していません。
形状が複雑だと新しい屋根を適切に重ねられないからです。また、屋根には雨仕舞いという雨水を適切に流す仕組みが施工されています。形状次第では雨仕舞いを確保できないため、カバー工法ができないのです。
屋根カバー工法の費用
屋根リフォームを検討するうえで、最も気になるのが「費用はいくらかかるのか」という点です。カバー工法は葺き替えと比べてコストを抑えられるイメージがありますが、実際にどのくらい差が出るのか、何にどれだけお金がかかるのか――。
現場ごとに金額が変わる理由や、葺き替えとの比較、見積もり時に注意したい点を知っておくことで、「予想外の出費」を防ぐことができます。
また、アスベスト屋根や法改正による確認申請の有無など、見落としがちなコスト要因もあります。費用の全体像を理解しておくことで、業者選びやリフォーム計画に自信を持って臨めるようになります。
この章では、屋根カバー工法にかかる費用相場や内訳、葺き替えとの違い、注意点についてくわしく解説します。
一般的に約80万円~150万円が目安
屋根カバー工法の費用は、おおよそ80万円~150万円が一般的な目安ですが、実際の金額はさまざまな要素によって変動します。
「なぜそのくらいの金額になるのか?」を具体的に解説します。
費用の主な内訳
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材料費(新しい屋根材・防水シートなど)
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施工費(職人の人件費、足場の設置費)
-
付帯工事費(棟板金の交換、雨樋補修など必要に応じて)
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諸経費(現場管理費、交通費など)
金額が上下する主な要因
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屋根の面積が広いほど材料・施工費が増加
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使用する屋根材のグレードや種類(ガルバリウム鋼板・カラー鉄板など)
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既存屋根の状態や劣化具合によっては下地補強費用が追加
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建物の形状や勾配(複雑・急勾配ほど割高)
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足場の有無や設置条件
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地域による人件費の差
追加費用がかかるケース
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下地材(野地板)の補修や交換が必要な場合
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屋根周辺の板金・雨樋の交換や補修
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雪止め設置や断熱材追加などのオプション工事
費用を抑えるポイント
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事前の現地調査で「本当に必要な工事内容」を確認する
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見積もりは2~3社以上で比較し、不明点は遠慮なく質問
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グレードの高い屋根材を選ぶ場合は「長期のメンテナンスコスト」も考慮する
カバー工法は、葺き替え工事に比べて廃材処理や解体の費用が発生しない分、コストメリットがありますが、内容によっては差が縮まることもあります。
安心してリフォーム計画を立てるためにも、費用の内訳や変動要因を事前に押さえておきましょう。
屋根の葺き替えと比較した場合
屋根リフォームの主な方法として、「屋根カバー工法」と「葺き替え工法」があります。それぞれの特徴と違いを比較すると、選ぶ基準が明確になります。
項目 | 屋根カバー工法 | 屋根葺き替え工法 |
---|---|---|
費用相場 | 約80~150万円 | 約150~200万円 |
工期 | 4~6日(最長2週間) | 7~10日(最長2週間) |
廃材処理費 | ほぼ不要 | 発生(屋根材解体・処分) |
工事の騒音・埃 | 比較的少なめ | 多い |
対応可能な屋根 | 金属・スレートなど軽量屋根 | ほぼすべての屋根に対応 |
下地状態 | 良好な場合に限る | 下地が傷んでいても補修可能 |
耐震性 | 軽量屋根材なら問題なし | 新しい軽量屋根で改善も可能 |
アスベスト対策 | そのまま覆える | 解体・処分が必要 |
カバー工法が向いているケース
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既存の屋根材や下地の劣化が軽度
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工期を短縮したい
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廃材処理費用や全体コストを抑えたい
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アスベスト屋根をなるべく解体したくない
葺き替えが向いているケース
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屋根下地(野地板)まで劣化・腐食している
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屋根の形状や種類がカバー工法に向かない
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何度もリフォームを重ねてきた
-
将来的なトラブルリスクを根本から解消したい
確認申請が必要だと不安を煽る悪質業者に注意
2025年建築基準法改正(4号特例縮小)が行われました。改正前、確認申請が不要だった大規模な修繕や模様替えも、確認申請が必要になる内容です。スケルトンのような大規模リフォームが当てはまります。
葺き替えやカバー工法も、大規模リフォームに感じられるかもしれません。ただ(令和5年4月31日付け国住指第595号)によって、屋根の改修に関する建築基準法の取扱いは廃止されることになりました。
カバー工法は「大規模修繕および、同条第15号に規定する大規模の模様替えには該当しない」のです。悪質業者が「確認申請が必要だから、時間がかかる。早くしたほうがいい」と不安を煽ってくるかもしれませんが注意してください。
参照:国土交通省 令和6年2月8日付け 国住指第355号 屋根及び外壁の改修に関する建築基準法上の取扱いについて
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屋根カバー工法は、既存屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねることで、コストと工期を抑えながら機能性と美観を同時に向上できるリフォーム方法です。特に、瓦屋根以外のスレートや金属屋根においては、多くの住宅で採用可能な実用的な工法として注目されています。
さらに、断熱性・遮音性の向上といった居住快適性も得られるメリットがあります。一方で、下地の劣化状況や屋根形状によっては適用できない場合もあるため、事前の点検と専門的な判断が重要です。
株式会社マルヤマ/プロタイムズ豊田永覚店では、現地調査から施工提案、費用説明、補助金制度の確認まで一貫してサポートいたします。
屋根の状態が気になる方は、【問い合わせフォーム】【メール】【電話】【ショールーム来店】のいずれかから、まずはマルヤマにご相談ください。
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