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お役立ちコラム
防水塗料の種類と特徴を徹底解説|屋上・ベランダ・外壁に最適な選び方
2025年10月04日(土)

スタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
愛知県豊田市の塗装会社、
代表取締役の丸山です!
建物の寿命を左右する要素の一つが、防水性能です。屋上やベランダ、外壁は常に雨風や紫外線にさらされるため、防水性能が低下すると雨漏りや躯体の劣化につながります。そのため、「どの防水塗料を選ぶべきか」「費用はどれくらいかかるのか」を知ることは、ムダのないメンテナンスに直結するのです。
今回のお役立ちコラムでは、防水塗料の種類や特徴、適用部位ごとの選び方を解説します。耐用年数や費用相場にも触れているため、防水塗装メンテナンスにお役立てください。
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防水塗料の基礎知識|塗膜防水とシート防水は何が違う?

防水塗料はその名の通り、塗布した際に防水層を形成する塗料を指します。実は防水工事には、液体を塗る方法と、シートを貼り付ける方法があります。それぞれの特長を詳しく見ていきましょう。
まず、塗膜防水は、液体状の防水材を塗り重ねて防水層を作る工法です。代表的なものにウレタン防水やFRP防水があり、液状のためベランダの隅など複雑な形状や狭い場所でも、継ぎ目のない一体型の防水層を作れるのが大きなメリットです。ただし、防水層の厚みや仕上がりは職人の手作業に依存するため、技術力によって差が出ることがあります。
一方、シート防水は、工場で成型されたシートを下地に貼り付ける工法です。既製品のシートを使うため、広い面積でも効率良く施工でき、品質が均一になりやすいのが特長です。しかし、シートの継ぎ目から雨水が侵入するリスクがあるため、丁寧な施工が求められ、複雑な形状の場所には向いていません。
どちらの工法も、場所や建物の状態にあわせて選ぶことが重要です。
防水塗料の種類と特徴
防水塗料は複数の種類があり、それぞれ特性・耐用年数・適用部位・費用が異なります。ここでは、代表的な防水塗料の特徴を解説します。防水工事の選択肢となりうるシート防水の特徴もあわせて紹介しているため、工法検討のヒントとしてご参考ください。
ウレタン防水
ウレタン防水は、液状の樹脂を塗り重ねて防水膜を形成する方法です。柔軟性が高く、複雑な形状の屋上やベランダにも施工しやすいのが特徴です。費用は比較的抑えやすく、1㎡あたり4,000〜7,000円程度で施工可能。耐用年数は約8〜13年で、定期的なトップコートのメンテナンスを行えば寿命を延ばすこともできます。
FRP防水
FRP(繊維強化プラスチック)防水は、ガラス繊維と樹脂を組みあわせて硬質の防水層を作る工法です。軽量でありながら強度が高く、摩耗や歩行に強いため、ベランダの防水に採用されています。耐用年数は約10〜15年、費用は1㎡あたり5,000〜9,000円が目安です。デメリットとしては硬化後に伸縮性が低く、ひび割れが起こりやすい点が挙げられます。
シリコン系塗料(外壁向き)
外壁用として広く使われているシリコン系塗料は、防水性・耐候性に優れています。価格と性能のバランスが良いのが特徴です。耐用年数は約10〜12年で、費用は1㎡あたり2,000〜3,500円程度と手頃です。
フッ素・無機系塗料(外壁向き)
フッ素や無機系塗料も、長期耐久性を重視する場合に選ばれる高性能塗料です。防水性・耐候性ともに優れ、外壁のメンテナンスサイクルを大幅に延ばせます。耐用年数は15〜25年と長く、費用は1㎡あたり4,000〜5,500円程度です。
シート防水
屋上やベランダでは、シート防水も選択肢に入ります。防水塗料と比較するためにも、シート防水の特徴も知っておきましょう。
塩ビシート防水は、塩化ビニル製のシートを接着・固定する工法です。シート自体が高耐久で、広範囲の施工に向いています。美観を重視する場合にも適しており、耐用年数は約12〜20年と長めです。
また、改質アスファルトシート防水は、アスファルトにポリマーを加えたシートを積層して非常に強固な防水層を作ります。耐用年数は15〜20年と長寿命で、大規模な屋上などで採用されています。
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適用部位ごとの最適な防水工事

防水塗料は「どの部位に施工するか」によって、選ぶべき種類が変わります。ここでは、屋上・ベランダ・外壁それぞれに適した塗料やシートを紹介します。
屋上に適した防水塗料
屋上は雨水や紫外線の影響を強く受けるため、高い耐久性と施工性が求められます。形状や利用状況にあわせて、以下の選択肢があります。
- ウレタン防水:柔軟性があり、複雑な形状に対応可能
- FRP防水:利用頻度が高い屋上で強度を確保できる
- 塩ビシート防水:広範囲を効率的に施工でき、美観性も高い
- 改質アスファルトシート防水:超高耐久で大規模建築に適している
ベランダに適した防水塗料
ベランダは歩行や摩耗に耐える必要があり、強度とコストのバランスで選ぶのがポイントです。
- FRP防水:硬質で耐摩耗性に優れ、日常利用に強い
- ウレタン防水:低コストで狭いスペースにも対応可能
- 塩ビシート防水:美観や広さを重視したい場合に適する
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外壁に適した防水塗料
外壁は紫外線や雨風を受けやすく、美観維持と耐候性のバランスが重要です。
- シリコン系塗料:コストパフォーマンスが良く定番
- フッ素・無機系塗料:高性能で長寿命、メンテナンス回数を減らせる
防水塗料の費用相場

防水塗料を選ぶ際は、初期費用だけでなく、長期的なコストも考慮することが大切です。ここでは、用途ごとの費用相場と、耐用年数から考えるメンテナンスコストについて解説します。
屋上・ベランダなどの防水工事費用
屋上やベランダなどに使われる防水工法は、主に塗膜防水とシート防水の2つ。ウレタンやFRPといった防水塗料を塗り重ねる塗膜防水の場合、1㎡あたり4,000円〜10,000円が費用の目安です。
一方、塩ビシートやアスファルトシートを貼るシート防水も、1㎡あたり5,000円〜10,000円が相場となります。戸建住宅の屋上やベランダは施工面積が小さい場合が多いため、外壁塗装に比べると総額は抑えやすい傾向にあります。
外壁の防水塗装費用
戸建住宅の外壁(150㎡程度を想定)に防水塗装を行う場合、使用する塗料の種類によって費用は大きく異なります。価格と性能のバランスが良いシリコン系塗料では、60万円〜80万円程度が目安です。より高価で耐久性に優れたフッ素や無機系塗料を選んだ場合は、100万円〜150万円程度になることもあります。
塗料のグレードを上げるほど初期費用は高くなりますが、次の塗り替えまでの期間を延ばせる可能性が高まります。
長期的なメンテナンスコストで考える
防水塗料を選ぶ上で見落としがちなのが、後々のメンテナンスコストです。初期費用が安い塗料は、耐用年数が短く、何度も塗り替えが必要になります。
たとえば、耐用年数10年程度の塗料よりも、20年以上もつフッ素系塗料を選べば、塗り替えの回数を半分以下に抑えられます。結果として、初期費用は高くても、長寿命の塗料を選んだ方がトータルの費用を抑えられるケースが少なくありません。塗料の価格だけでなく、長期的な視点をもつことが重要です。
防水塗料を選ぶ際の注意点
防水塗料を選ぶ際は、施工環境や用途に応じて最適な種類を選びましょう。屋上は耐久性や防水力、ベランダは歩行強度、外壁は耐候性などが重要です。また、塗料自体の耐用年数と施工業者の保証期間の差を理解し、長期的なコストやメンテナンス計画も考慮する必要があります。
一般的に業者からの見積りには、塗料の種類や㎡単価、下地処理内容などの細かな項目まで記載されています。複数の業者からの見積りを比較することで、適正価格を把握することもできるでしょう。
塗料の種類や品質だけでなく、施工業者の実績にも注目したいところ。弊社は戸建住宅だけでなく、工場の防水塗装などの実績も豊富です。
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FAQ|防水塗料についてよくある質問
防水塗料の選び方は、施工箇所や環境条件によって大きく変わります。ここでは、屋上・ベランダ・外壁の防水塗装を検討される方から特によく寄せられる質問をまとめました。初めて防水工事を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
Q.防水塗料と防水工事の違いは何ですか?
A.防水塗料は液状の材料を塗って防水層を形成する方法で、防水工事は塗布やシート貼りなどの施工全体を指します。塗料は工法の一部です。
Q.ベランダと屋上では同じ防水塗料を使えますか?
A.一般的に屋上は「耐久性重視」、ベランダは「歩行強度重視」で選びます。同じ塗料でも下地や利用頻度によって仕上がりが変わるため、施工部位に適した選定が必要です。
Q.防水塗料の塗り替え時期はどのくらいが目安ですか?
A.ウレタン防水で約10年前後、FRP防水で12〜15年前後が目安です。表面のひび割れや変色、膨れが出てきたら早めの診断をおすすめします。
Q.防水塗料を自分で塗ることはできますか?
A.小規模な補修なら可能ですが、下地調整や層の厚み管理など専門技術が必要です。DIYでは耐久性が落ちるリスクがあるため、プロの施工を推奨します。
Q.防水工事中は普段どおり生活できますか?
A.ベランダなど一部のエリアは一時的に立ち入りが制限されますが、室内での生活には影響ありません。施工前に工程や日数を説明しますのでご安心ください。
マルヤマに相談して“最適な防水塗料”を選びましょう

防水塗料は建物を長く守るための重要な投資です。屋上・ベランダ・外壁など、部位ごとに求められる性能や耐久性が異なるため、専門的な診断と適切な材料選定が欠かせません。
プロタイムズ豊田永覚店/株式会社マルヤマでは、国家資格を持つ技術者が現地調査を行い、下地の状態・気候条件・使用目的を踏まえた最適なプランをご提案しています。さらに、施工後も定期点検と保証でお客様の住まいを長期的にサポートいたします。防水工事を検討中の方は、まずは無料の建物診断をご利用ください。
お問い合わせは、フォーム・メール・お電話のほか、ショールームでのご相談も歓迎しております。実際の塗料サンプルを見ながら、あなたの建物にぴったりの防水対策を一緒に考えましょう。
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