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お役立ちコラム
スレート屋根の劣化と補修・塗装方法|カバー工法との比較で最適解を探す
2025年09月11日(木)
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
愛知県豊田市の塗装会社、
代表取締役の丸山です!
💬「屋根スレートの寿命ってどのくらい?」
💬「塗装で直せるのか、それともカバー工法?」
戸建て住宅でよく使われてきたスレート屋根は、軽量でコストカットが叶うため広く普及しました。ですが、耐久性や劣化速度を理解していないと雨漏りなどの大きなトラブルにつながることもあります。
今回のお役立ちコラムでは、スレートの劣化症状や耐用年数の目安から、補修・塗装・カバー工法の比較まで、最適な維持管理についてお話していきます。
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スレート屋根とは?特徴と耐用年数
スレートはセメントを基材にした薄い板状の屋根材で、正式には化粧スレートと呼ばれています。軽量で施工がしやすく、瓦屋根に比べて初期費用をおさえられるのが最大の魅力です。
- 重量が軽い → 建物への負担が少なく耐震性を確保できる
- デザイン性が高い → カラーバリエーションが豊富で住宅の外観に合わせやすい
- コストが安い → 瓦や金属屋根に比べて導入時の費用が低め
ただし、耐用年数は20〜30年程度とされており、瓦屋根(40年以上)に比べると短めです。また、10年を過ぎると表面塗膜が劣化して防水性が落ち、苔やひび割れが目立つようになります。
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スレート屋根の劣化症状と点検の目安
スレート屋根の寿命を見極めるには「見た目のサイン」を早めにキャッチすることが大切です。以下のような劣化サインが見られたら、10〜15年を目安に点検・修繕を検討しましょう。
色あせやチョーキング現象
紫外線や雨風で表面の塗装が劣化し、白い粉が手に付く状態を「チョーキング」といいます。これは防水性が低下し始めているサインです。
苔やカビの繁殖
表面の防水性能が落ちると湿気を吸いやすくなり、北側や日陰部分を中心に苔やカビが繁殖します。見た目が悪いだけでなく、屋根材の劣化を加速させます。
ひび割れや欠け
強風や経年劣化でひびが入り、割れ目から雨水が浸入する危険があります。放置すると内部の下地材まで傷み、補修費用が膨らみます。
反りや浮き
スレート材が湿気や乾燥を繰り返すことで、徐々に反ったり浮いたりします。雨水の侵入経路となり、雨漏りの原因になりやすい症状です。
スレートの補修・塗装で対応できるケース
スレートの劣化が軽度であれば、補修や塗装で延命できます。肝心なのは「劣化が表面的かどうか」です。下地が傷んでいる場合は塗装では対応できません。
塗装による防水性の回復
表面の塗膜が劣化しただけなら、再塗装で防水性を取り戻せます。
費用目安:50〜120万円(足場代込み)
メリット:工期が短い、既存屋根をそのまま活かせる
部分補修
割れや欠けた部分だけを新しいスレート材に差し替える方法です。
費用目安:数万円〜数十万円
注意点:劣化が広範囲だと「焼け石に水」になりやすい
カバー工法との比較|スレートではどちらを選ぶべき?
スレートの維持管理では、延命のための塗装か構造から新しくするかという判断が欠かせません。とくに耐用年数が近づいた段階では、カバー工法と葺き替えのどちらを選んでも正解になり得るのが特徴です。
スレートは、軽量で重ね葺きに向いているためカバー工法と相性が良く、また下地や寿命に限界が来た場合には葺き替えで根本解決できます。つまり、屋根の現状と将来の維持コストをどう考えるかによって、最適解が変わってくるのです。
どちらの選択肢をとるべきなのか、それぞれの特徴などを比較してみましょう。
カバー工法とは?
既存のスレートを撤去せず、その上に軽量金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を重ねて施工する方法です。
費用目安は100〜200万円ほどになります。塗装では対応できないレベルの劣化に有効です。
メリット
- 既存屋根の撤去費用がかからない
- 工期が短く、住みながら施工可能
- 断熱・遮音効果が高まる
デメリット
- 下地の劣化を確認しにくい
- 屋根が二重になるため重量が増すリスク
葺き替え工事との違い
カバー工法とよく比較されるのが葺き替え工事です。これは既存のスレートをすべて撤去し、新しい屋根材に交換する方法になります。スレートの寿命が尽きている場合や、下地材まで傷んでいる場合は葺き替えが最適です。
費用:150〜300万円
メリット:下地から全面リセットできる
デメリット:費用が高く、工期も長め
スレート屋根の費用比較まとめ
まとめ一覧を確認することで、比較がスムーズになります。もし、選択肢に悩んだときには費用比較をして総合的に判断してみましょう。ただ安いからといって選ぶのではなく、支払う額に見合った効果が得られるかどうかが重要です。
- 塗装:50〜120万円(劣化が軽度のとき)
- 部分補修:数万円〜数十万円(ひび割れ・欠け対応)
- カバー工法:100〜200万円(全体的に劣化しているが下地は健全)
- 葺き替え:150〜300万円(下地ごとリセットが必要な場合)
長い目でコストを考えると、カバー工法や葺き替えの方が総合的に安く済む場合も多いです。プロの意見も取り入れながら検討してみましょう。
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定期点検の重要性
スレートは見た目の変化がわかりにくいため、気づいたときには雨漏り寸前だったというケースも少なくありません。築10年を過ぎたら、年に1回の定期点検をおすすめします。
とくに台風や大雨の後は、ひび割れやズレが起きやすいため、早めに専門業者に確認してもらうことが大切です。点検を習慣化することで、数万円の補修で済むはずが高額な葺き替え工事になるという最悪の事態を防げます。
業者を呼ぶとお金がかかる、と定期点検を避けようと考える方もいらっしゃいますが、これは逆効果です。定期的に点検することで初期段階での対応が叶うのです。
手遅れになる前に修繕すべき箇所がわかれば、最適の方法をとることができます。そうなれば費用面でも負担が少なく、スレートの状態も安定させることができるのです。
将来を見据えたコストで考えてみよう
💬「塗装でその場しのぎを繰り返すか」
💬「一度カバー工法や葺き替えで根本解決するか」
時には、どちらの選択をとろうか迷うこともあるでしょう。将来的なビジョンによって最適解が変わります。
たとえば築20年の屋根をあと30年使い続けたいなら、塗装を3回繰り返すよりも、カバー工法1回の方が全体的なコストカットになる場合が多いのです。逆に「あと数年で建て替える予定」という場合なら、塗装や部分補修で事足ります。
今後の暮らし方を見据えて判断することが、無駄な出費を減らすコツです。
アスベスト含有スレートへの注意
スレート屋根を語る上で外せないのが、アスベストの問題です。2004年以前に建てられた住宅では、屋根材にアスベストが混入している場合が少なくありません。当時は耐久性や防火性を高めるために広く使われていたものの、健康被害の懸念から現在は使用が禁止されています。
このような屋根を葺き替えする場合、撤去したスレートは「特別管理産業廃棄物」として処理する必要があるのです。処分費用は自治体や処理施設によって異なりますが、通常の葺き替え費用(150〜300万円)に加え、処分費だけで大きな出費になる恐れがあるのです。一方で、カバー工法であれば既存のスレートを撤去せずに新しい屋根を重ねるため、アスベストの処分費を大幅にカットできます。
加えて、施工中に粉じんが飛散するリスクも回避できるため、住んでいる家族にとっても安心度が高い工法といえるでしょう。ただし注意点として、既存スレートの下地まで劣化している場合はカバー工法が選べず、葺き替え一択になることもあります。
アスベストを含んでいるかどうかは外見だけでは判断できないため、専門業者に依頼して調査してもらうことが重要です。もし、築20年以上経っている住宅で「自分の屋根がアスベストかも?」と思ったら、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
スレート屋根をまかせる業者選びの注意点
スレート屋根の工事は、診断と提案の質によって結果が大きく変わります。
- 現地調査を丁寧におこない、写真付きで説明してくれるか
- 塗装・カバー・葺き替えの複数プランを提示してくれるか
- アスベスト含有スレートの取り扱い経験があるか
- 保証やアフターサービスが充実しているか
塗装しか勧めない・葺き替えしか選択肢を出さないような業者は要注意です。劣化状態に応じて最適解を提案してくれる業者を選びましょう。
屋根スレートの最適解を見つけるならマルヤマの診断を!
大切なのは、自分の屋根の現状を正しく把握することです。専門業者による診断を受け、費用と耐久性の塩梅の良い方法を選ぶことが住まいを守る鍵になります。
愛知県のプロタイムズ豊田永覚店/株式会社マルヤマでは、診断を無料でおこなっております。屋根は自分でのぼって様子が見れないからこそ、プロに頼るのが安心ですよ。お見積もりも無料ですので、費用が知りたい方もお気軽にお問い合わせください。
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