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30年後も後悔しない「トタン外壁」リフォームのポイント
2025年07月10日(木)
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
愛知県豊田市の塗装会社、
代表取締役の丸山です!
トタンの外壁に「古い」イメージを持たれる方も多いかもしれません。住まいや倉庫のような外壁材で採用されていますが、コストパフォーマンスという点でメリットが多数あります。
トタンと聞くと「断熱性や防音性に不安がある」「見た目がなにかイヤ」というイメージをお持ちの方もいるでしょう。ただ、トタンは他の外壁材と比較しても軽いために地震に強いですし、メンテナンスや修繕コストという面でもメリットがあるのです。
そこで今回のお役立ちコラムでは、トタンの外壁について深く掘り下げてくわしくお話しします。メリットだけではなくデメリットも包み隠さずお伝えしますので、選択肢として検討してみてください。
「安っぽい」とだけ思っていたら損をするかも?
トタンの外壁と聞けば「倉庫で使うものでしょ?」「昭和の頃の住まい」というイメージを持っている方もいるでしょう。トタンはすぐに錆びてボロボロになるというイメージです。
確かに亜鉛メッキ鋼板が主流だった時代のトタンなら、そこまで耐久性は高くありませんでした。ただ、現在ではトタンの進化版であるガルバリウム鋼板が登場しています。従来のトタンと比較すると約3倍〜6倍の耐久性を備えた外壁材なのです。
放置されたままの古いトタン
築30年以上の住宅ではトタン屋根や外壁のものもあります。経年劣化が進み、錆びついて赤茶色になっているものもあります。塗装のはがれや穴あきや腐食などは、長期間、メンテナンスもされずに放置された結果です。
誰も住んでいない、倉庫としても放置されているなら、手入れされず劣化が進んでもおかしくありません。ただ、昔ながらのトタンでも、メンテナンスをすれば長期間保ちます。
「安くて軽い」だけではない?トタン外壁のメリットとは?
トタンの外壁には、メリットも多数あります。いくつかくわしくお話しします。
軽量だから地震に強い
トタン最大の特徴でありメリットは軽量という点です。地震のような災害時では、建物への負担を最小限に抑えられます。建物は重量があるほど、地震の際、揺れが大きくなるからです。
トタンは軽量ですから倒壊リスクを軽くできます。軽量という点は、既存の外壁に外壁材を重ねるカバー工法も可能にするのです。新しい外壁材を採用する際、既存外壁の解体や廃材処理費を抑えられます。
施工がスピーディーだから工期も短縮できて人件費も削減
トタン外壁は、1枚1枚をビスで固定するシンプルな施工方法です。少人数で対応できますし、作業工程がシンプルなため、工期も短く済みます。
工期が短くなると、1日ずつ発生する人件費も抑えられるのです。コストという点でも、トタンはメリットがあります。
ガルバリウム鋼板なら防水性や耐候性も向上
トタンは金属製ですが、同じものにガルバリウム鋼板があります。ガルバリウム鋼板はトタンの進化版とも言える建材です。
トタンの弱点である「雨水や塩害」に対しても、ガルバリウム鋼板なら耐えられます。継ぎ目も少ないため、水が染み込みにくい構造という点がメリットです。きちんとメンテナンスを続ければ、30年以上の耐用年数を誇ります。
トタンとガルバリウム鋼板の違いとは?
トタンとガルバリウム鋼板は、同じ金属外壁材であることは間違いありません。お互い、鋼板に金属メッキをしているのが特徴です。ただ、メッキ成分に大きな違いがあるのです。
トタンは鋼板に亜鉛をメッキしています。一方、ガルバリウム鋼板は「アルミニウム55%」「亜鉛43%」「シリコン1.6%」の合金をメッキしているのです。アルミニウムは防錆性が高いので、金属建材の弱点である錆やすさをカバーできます。
トタンの弱点
改めてトタンの弱点を掘り下げてお話しします。
耐久性は他の建材と比較しても低い
トタンの弱点は錆です。表面に施工された亜鉛メッキは、時間経過と傷で剥がれますし、劣化もします。下地となる鋼板が空気や水分に触れるため、赤錆が発生しやすいのです。
一度錆が発生すると、広範囲に侵食します。美観の問題だけではありません。錆びた部分はもろくなり、穴が開いたり裂けたりします。湿気の多い場所や、海岸沿いのように塩害のリスクが高い立地で顕著に見られる劣化です。
錆に弱いのは耐用年数が低いと言えます。適切なメンテナンス前提でも、10年か20年で劣化が見られるのです。
物理的な衝撃に弱い
トタンには厚みがなく、物理的な衝撃に強くありません。台風の際、飛来物や落下物があると、へこんだり傷ついたりします。へこんだ部分から塗装がはがれ、錆が広がるリスクも高まるのです。へこむと、元の状態に戻すのは困難で交換が求められます。
トタンの断熱性と防音性について
外壁材に断熱性や防音性を求める方もいるでしょう。トタンの断熱性や防音性についてくわしくお話しします。
断熱性
トタンの断熱性は高くありません。金属自体が熱を伝えやすい材質です。外部の熱が内部に伝わりやすいのは、トタンの弱点と言えるでしょう。
夏場は外壁が太陽光を吸収しやすい季節です。冬場は室内の熱が外部に逃げやすいため、冷え込みやすくなります。
断熱性を高めるには、断熱材の充填は必須と言えるでしょう。断熱材が一体化しているトタン製品も販売されています。遮熱塗料による塗装をすれば、太陽光(厳密には含まれている近赤外線)を効率的に反射可能です。結果、住まい内部の過剰な室温上昇を食い止められます。
防音性
トタンは防音性が高くありません。金属板ですから、雨粒の音や風の揺れによって打撃音や反響音が響きやすいのです。とくに台風やゲリラ豪雨が発生した場合、騒音に感じられます。また、外部からの音も遮断しにくいのは弱点です。車の音や人の話し声もよく聞こえます。
防音性を高めたいなら、下地に防音材や吸音材の設置が必要です。制震シートを貼れば、多少なりとも制震音を抑えられます。また、既存のトタンにガルバリウム鋼板を重ねるカバー工法なら、防音効果は向上するでしょう。
トタンと他の建材の比較
改めて外壁材を前提に、トタンと他の建材を比較してみます。以下、トタンと他の建材の特徴や強みと弱点です。
トタン | メリット
デメリット
|
ガルバリウム鋼板 | メリット
デメリット
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スレート | メリット
デメリット
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窯業系サイディング | メリット
デメリット
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モルタル | メリット
デメリット
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トタン外壁は「古い」「錆びやすい」といったイメージを持たれがちですが、実際には軽量で施工性が高く、コストパフォーマンスに優れた素材です。
近年ではトタンの進化版ともいえる「ガルバリウム鋼板」も登場し、耐久性・耐候性も格段に向上しています。とはいえ、断熱性・防音性に弱点があるため、設置する環境や補助資材との組み合わせが重要です。
株式会社マルヤマ/プロタイムズ豊田永覚店では、立地やご希望に合わせて最適な外壁材をご提案可能です。昭和の時代に建てられたトタン住宅のメンテナンスや、倉庫の外壁リフォームをご検討中のあなた!
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